世の中でおよそ健康的であると信じられている食材が二つあります。
それは、野菜と果物です。
果物が健康的な食品とは言えない事は別の記事で説明しましたが、今回は果物以上の衝撃となるような話題、じつは野菜も・・・?というお話です。
健康食の象徴「野菜」
野菜を食べる事は大切、野菜を食べると健康になる。
なんの疑いもなくそう思って生きて来た方が大半だと思いますし、自分自身もそうです。
しかし、野菜が健康的な食物であるという根拠というものは、実はこれといって存在しないと言っても差し支えないのです。
野菜を食べる事が健康的な食生活の絶対条件であるかのように見られる傾向がありますけど、本当にそうなんでしょうか?
野菜を摂取するべき3つの理由?
こちらの記事によると、野菜を摂取するべき理由として3つ思い当たるものがあるとの事です。
https://president.jp/articles/-/18100?page=1
- 食物繊維が豊富
- 3大生活習慣病の予防に役立つ
- 免疫力や抗酸化力をアップするのに役立つ機能成分(フィトケミカル)が含まれ、低カロリー
こういった理由によって野菜を摂取したほうが良いといった前提で上記記事は書かれているようです。
しかし実際の所、食物繊維の摂取以外については必ずしも野菜の摂取が必要なものではありません。
実際に糖質オフを実践している方であれば、生活習慣病であったり免疫力・抗酸化力アップといった点は野菜の力を借りなくてもクリアできる問題のように思えるでしょう。
唯一メリットが大きいようにも思えるのは、食物繊維の摂取です。
しかしこれについても、海藻類などによって摂取する事ができますから、必ずしも野菜が必要であるというわけではありません。
食物繊維の量については下記のページが詳しいです。
https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/fiber/intake/foods-amount/
海藻類には食物繊維が豊富なんですね。
日本人は主に海藻類から食物繊維を摂取してきたと考えた方が良いのかも知れません。
こう考えて行くと、野菜というのは本当に必要な食品なのか?という点に疑問を感じてくる方も多いのではないでしょうか。
子供が野菜嫌いである理由
そもそも、もし野菜が人間にとって必要不可欠な食品なのであれば、なぜ子供は野菜を嫌がる傾向があるのでしょう?
子供が嫌がるものは食べてはいけないもの…とまで断定できるかはともかく、野菜を嫌う子供が多いという事実は、野菜というものが必ずしも人間にとって必要ではない食べ物である事を示唆しているように思えてなりません。
野菜の毒性が体に良い?
植物は一般的に動物や昆虫などから捕食されるのを防ぐため、様々な毒性をもっているものが多いです。
実は野菜が体に良い理由として、野菜の毒性に注目している説があります。
ジョンズ・ポプキンズ大学医学部神経科学教授であるM.P.マトソン教授は、以下のような説を提唱しています。
植物は動いて捕食者から逃げることができないので、様々な化合物を使って昆虫や動物を撃退する手の込んだ防御術を発達させてきた。
日経サイエンス 201601 第46巻第1号
植物が作るそうした有毒物質は果物や野菜にも低濃度含まれていて、人間もそれを食べている。それらの化合物にさらされると私たちの体内の細胞では穏やかなストレス応答が起こり、抵抗力や回復力が高められる。
こうした弱いストレスが体に適応する過程は「ホルミシス」と呼ばれ、健康上の利点がある。例えばブロッコリーやブルーベリーを食べることが脳の病気の予防に役立つ。
つまり、「植物を摂取すると弱い毒を摂取する事になるので、その毒に対抗するために抵抗力や回復力が強化されるので植物を摂取する事は健康上のメリットがある」といったような話です。
たしかに我々の体は無菌状態に置かれているより、ある程度は雑菌の多い環境にいた方が体の免疫力が強化されて、なにかしらの病原体が体に侵入してきても対応しやすくなるという事があります。
野菜を食べる事は有る意味で、日々の免疫力強化訓練のようなものであるというのがこの説の趣旨ですが、それは言い換えると野菜は毒性があるという事です。
毒物ゆえに有用という認識は、一般的な野菜のイメージからは程遠いものでしょう。
穏やかなストレスが抵抗力や回復力を高めるという見方がある一方、体の各所で発生する慢性炎症があらゆる病気の原因であるという見方もあります。
野菜が引き起こす弱いストレスが、現代人が引き起こしている病気の遠因になっている可能性も考慮できるのではないでしょうか。
野菜は不可欠な食物ではなさそう
野菜について色々調べた結果、どうやら野菜は人間にとって必要不可欠な食品ではなさそうです。
- 野菜から摂取する事を期待したい栄養素は他の食品からでも摂取可能
- 野菜を始めとした植物には毒性があり、その毒性が体内での免疫力強化などに役立っている可能性がある
- 一方で野菜の弱毒性が何らかの形で体調不良や疾患へ繋がっている可能性もある
こう考えてみると、野菜というのはある意味では雑菌のような存在なのかもしれません。
そういった意味では野菜を摂取する事には一定の意義があるとも言えますが、少なくとも一般的に思われているような意味で野菜が人間にとって不可欠な食品であるという事ではなさそうだ…というのが現状での妥当な結論ではないかと考えます。