糖質制限ダイエットのコツは「スーパー糖質制限」から「ロカボ」への移行【糖質制限スタートアップガイド】

サラダとステーキ

糖質制限ダイエットを始めるにしても、具体的にどのレベルの糖質制限を始めるかで悩む人も多いんじゃないでしょうか?

そこで今回はこれから糖質制限ダイエットを始める人が選択するべき糖質制限の種類などについて解説して行きたいと思います。

糖質制限の種類

一口に糖質制限と言っても、そのレベルによって様々な種類があります。

糖質制限の情報発信で有名な江部康二先生が提唱する分類によると、以下の3つに分けられます。

  • スーパー糖質制限
  • スタンダード糖質制限
  • プチ糖質制限

スーパー糖質制限

一回の食事で摂取して良い糖質量は20g以下で、それを一日三食食べるので、一日合計で60g以下の糖質量となります。

  • 糖質20g以下:三食

スタンダード糖質制限

スーパー糖質制限を基本としつつ、一日に一食だけ糖質の多い食事を食べても良いとするものです。

ただし、ここでの糖質の多い食事でも一食あたりの糖質量は60g以下が目安となるようです。

  • 糖質20g以下:二食
  • 糖質60g以下:一食

プチ糖質制限

一日三食のうち一食だけ糖質量20g以下の制限を行い、残りの二食に関しては一食あたり60g以下が目安となります。

  • 糖質20g以下:一食
  • 糖質60g以下:二食

ロカボとは?

有名な糖質制限の種類に「ロカボ」があります。

ロカボとは一日の摂取糖質量を70~130g、一食あたり20~40g+間食で10gといった基準を設けている糖質制限のガイドラインです。

先ほど紹介した江部先生が提唱する糖質制限の種類に照らし合わせるなら、スタンダード糖質制限に近いスタンスと言えますが、具体的には以下のような点で異なります。

  • ロカボは一食あたりの最低糖質量を設定している(20g)
  • スタンダード糖質制限は一食だけ糖質の多めな食事(60g以下)を許しているが、ロカボは毎食20~40gの糖質量を推奨している

まずは「スーパー糖質制限」から!

糖質制限を始めようとした時、よほど本腰を入れて取り込む意気込みを持っている人以外は、大体の場合で「ゆるめの糖質制限」からスタートしようと思うんじゃないでしょうか?

たしかに糖質制限に慣れるために最初はゆるめの制限から…というのは納得できますね。

しかし糖質制限経験者的な視点から言えば、むしろ最初こそスーパー糖質制限を実践するべきだと主張したいところです。

最初は自己判断がアテになりにくい

何故かと言えば、まず糖質制限を始める段階だと多くの人が糖質に関して無知だと思います。

つまりどんな食品・食材に糖質がどのぐらい含まれているかを良く分かっていないのが普通でしょう。

そういった状態でスタンダート糖質制限やロカボ、さらにはプチ糖質制限のような基準で実行してしまうと、実際には全く糖質を制限出来ていないような事にもなりやすいのです。

特にロカボの場合だと最低でも20gの糖質を取る事が推奨されているので、少なすぎても駄目だし多すぎても駄目といった事になります。

その点スーパー糖質制限であれば、ある程度大雑把に計算したとしても、糖質の多い代表的なものを徹底的に避けていれば見逃してしまった糖質があるにしても基準値(20g)以内には収まる可能性が高いのです。

上限の糖質量が多いほうが糖質制限が楽であるように思われる方も多いと思いますが、実行してみると意外にも中途半端な糖質量を摂取しようとする方が難易度が高い事に気付かされます。

スーパー糖質制限なら成果が早く出やすい

ダイエットというものは目に見えて成果が出てくれないとモチベーションを維持できないものだと思います。

そういった意味ではスーパー糖質制限なら一か月、二か月、三か月ぐらい実践していくと目に見えた効果を体感できます。

それに比べるとスタンダード・プチ糖質制限やロカボ基準の場合だと、必ずしもそういった成果を早い段階で実感できるわけでもないというのが正直な所としてあります。

しっかりと体重減、さらには体調も良くなるといった成果を実感できてこそ、糖質制限のメリットを本当の意味で信用する事ができるようになります。

そういった意味でもまずはスーパー糖質制限を実践する事が、結果的に糖質制限を長続きさせる重要なコツと言えるのです。

十分な成果が出てから体型維持のために「スタンダード糖質制限」や「ロカボ」を活用

「スタンダード糖質制限」や「ロカボ」の出番は、むしろある程度の成果が出た後です。

理想的な流れとしては、まずはスーパー糖質制限を実践する事で目標体重(体型)を達成します。

そしてその後、体重(体型)維持のために少しゆるめた糖質制限であるスタンダード糖質制限やロカボといった基準で糖質制限を継続するのです。

「痩せた後も糖質制限をずっと継続するの?」と不安に思う方も多いかも知れません。

しかし糖質制限を実行してダイエットに成功した方なら分かると思いますが、糖質制限食というのは体重減のためだけではなく、もっと広い意味で健康的な生き方をする上で欠かす事の出来ないものです。

仮に今回は糖質制限でダイエットに成功したとしても、その後の食生活をもとに戻してしまったら前のように太ってしまうばかりか、糖尿病を始めとした様々な病気に掛かってしまう可能性も非常に高いのです。

そうならないために、多少ゆるめでも構わないので糖質制限を継続する事が大切となります。

そういった状況でこそ、「スタンダード糖質制限」や「ロカボ」に大きな意義があると言えるでしょう。

糖質制限は意外とツラくない事も多い

糖質制限ダイエットを始めるなら最初からスーパー糖質制限(一食あたりの糖質量20g以下)を選択するべき理由を説明してきましたが、更に付け加えるなら「糖質制限は想像しているよりもツラくない」と感じる機会にもなり得るという事もありますね。

スタンダード糖質制限やロカボ、さらにはプチ糖質制限を選択したいと考える人の多くは「糖質(炭水化物)を制限するのは凄く大変そうだ」と感じていると思います。

一般的に多くの人は主食と呼ばれるもの(米やパン、麺類など)を毎食のように食べるのが当たり前となっていますから、当然の反応だと思います。

しかし実際に糖質制限を実践してみると、これが意外や意外、全然平気であるという人も非常に多いのです。

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よくよく考えて見ると炭水化物が大好きである一番の要因は、「まんぷく感を得るほど腹いっぱいに食べるものが多くの場合で炭水化物だったから」ではないかと思うようになりました。

それに加えて糖質には中毒性がありますから、満腹感を得る快感と糖質中毒の合わせ技によって、まるで炭水化物なしでは生きていけないような気分にさせられていたのかな?とも感じるようになりました。

スタンダード糖質制限やロカボ、プチ糖質制限ではそういった「糖質中毒からの脱却」までは至れない事が多いと思います。

しかしスーパー糖質制限を実践する事で糖質中毒を克服する事が出来れば、糖質制限という食生活自体に何のストレスも感じる事がなくなります。

もちろんこういった認識には個人差がありますから、スーパー糖質制限を実践したからといって全ての人が糖質中毒から抜け出せるとは言い切れません。

しかし少なくない人が糖質(炭水化物)への依存状態から抜け出せる可能性がありますので、そういった意味でもやはり最初からスーパー糖質制限を選択する事を強くお勧めします。