糖質制限は早く始めたもん勝ち、早く気付いたもん勝ち

運動会

ダイエット法として定着した感のある糖質制限ですが、糖質の摂取を抑えるというのはダイエット法というだけではなく、もっと根本的な健康的食生活を考える意味でも核となるものです。

しかしそんな糖質制限ですが、ダイエット法としては一定の市民権を得たと言って良いでしょうが、健康食という点で言えばまだまだ認知度の低い状況が続いていると言うべきでしょうね。

しかし、だからこそ早く始めるべきなんです。

糖質オフとカロリーオフが混在する今

糖質が太る原因として大きな割合を占めているという認識はかなり広まりました。

とはいえ、スーパーにはいまだに「カロリーオフ」や「低カロリー」といった謳い文句を提示する商品も多く、「糖質の取り過ぎは太る」という認識はあっても「カロリーの取り過ぎも太る」といった認識もいまだに現役という、なんとも不思議な状況が成立しています。

そういった、「カロリーオフ、糖質オフ」といった両方のニーズに対応しようとした商品を見かけると、売り手の気持ちは良く分かるものの、なんとも歯がゆい気持ちになったりもします。

何しろ糖質制限を実施している身からすると、糖質はオフして欲しいけどカロリーまでオフしないでほしいわけですから。

糖質オフかつカロリーオフだと、やはり脂質を削る方向に行きやすい(もちろんタンパク質もですが)と思うので、栄養価的に勿体ない!と思ってしまいます。

栄養だけではなく食味に関しても、もっと脂質を上手く使えば美味しくて低糖質なものを作れるんじゃ?と感じる事も多く、「低カロリー」という前提を用意しようとすることが低糖質食のクオリティーを下げているように思えてなりません。

今は糖質制限が比較的安く実現できる

糖質制限をすると食費が上がるという話は良く聞きます。

実際自分もたっぷりと食べようと思ったら食費が掛かるな…と感じますからね。

とは言え、今現在はむしろマシなほうだと思うんです。

というのも、今はまだ糖質制限食を実施している人の割合が圧倒的に少なく、多くの人は穀物を主食としておかずと共に食べる食生活を送っています。

つまり、消費者の需要がタンパク質と脂質に集中している状況ではないんですよね。

だからこそスーパーで畜産物や水産物を比較的安価に入手できるので、たしかに糖質を沢山摂取する食生活に比べると同じ程度の量を食べようと思ったら高上りにはなるものの、それでも一定の食費内でやりくりできる範疇に収める事ができます。

糖質制限食が世の中のスタンダードになったとしたら

仮にもし、今年あたりから急激に多くの人が糖質の摂取を激減させて、それを補うように肉や魚などを摂取するようになったとしたら、それらの物価は圧倒的に高騰するのは間違いないでしょう。

将来的にはブロイラーや養殖的手法がより発達して、価格もこなれて来るかも知れませんが、その領域に達するまでは劇的に食費が高くつく時代へと突入する事は間違いないでしょう。

もちろんそこまで急激な変化は起こらない可能性の方が高いのですが、今後糖質制限食が一般的になって行けば行くほど、今よりも糖質制限食にかかる費用が増える可能性は高いのです。

つまり、糖質制限を実施する人にとっては今が一番糖質制限を安く実行できる時期であるという事ですね。

ひょっとしたら糖質制限の発信が減るかも

現状は何だかんだと糖質制限を徹底している人は圧倒的少数派ですから、その健康効果を世に知らしめようと多くの人が発信している状況がありますけど、これがもし食糧の高騰などが絡んできた場合にどうなるのかという話もあります。

つまり、自分たちが糖質制限を実施しやすい環境を守るためには、一定以上に糖質制限を行う人が増えない方が都合が良いという見方も出来るのです。

今はまだ、糖質制限が切迫して必要な人に対してこの有効性が伝わっていない状況が多々あるので多くの人が声を上げていますが、これが医療現場などで標準的な食事療法として一般化したような時、現状急を要するほどではない健康な人に対しても「糖質制限したほうが良いよ」と勧める人がどれほどいるかは、案外その時の食糧事情次第となるんじゃないでしょうか。

糖質はやはり美味しいものですから、恐らく体に悪いと言われても中々止められず…といった感じで惰性的に現状一般的な食生活をずっと続けるような人も多いと思います。

そして言い方は悪いですが、そういった人達には食糧の生産供給状況が糖質制限食に適応するまでの「つなぎ」として、今まで通り穀物を主食とした食生活を送ってもらおう…なんて考えも頭をもたげて来るわけで。

早く始めたもん勝ち、早く気付いたもん勝ち

この記事を読んで下さっている方の中で、これから糖質制限食を実施しようかと考えている方もいらっしゃるでしょう。

そんな方々に対してはもちろん、若いうちから将来の事も考えつつ糖質制限を実施する事を強くお勧めします。

そしてそれを行うには、今はまだ随分とやりやすい状況なんです。

先ほども語ったように、これがもし多くの人が我先にといった勢いで糖質制限になだれ込んで来たとしたら、今の食糧事情ではパンクするでしょう(そして穀物が大量に余る)。

だから今はとにかく、早く気付いて実行できた人だけ得をする状況なんです。

もっと言えば、「早く気付き、考え、判断した上で決断し、それを実行できた人だけが簡単に健康を手に入れる事が出来る」という事になるでしょうか。

疑心暗鬼でも良いので、とりあえずせめて一か月試してみる事を強くお勧めします。