MCTオイルのココナッツ由来とパーム(アブラヤシ)由来の違いとは?【原材料と価格差】

MCTオイル

糖質制限の強い味方であるMCTオイルですが、MCTオイルは原材料によって大きく二つに分類されます。

原材料によって価格に差があるようなのですが、ということは効能にも差があるのか?といった点に疑問を持った方も少なくない事でしょう。

この点について、個人的にも気になったので色々と調べてみました。

MCTオイルの種類

MCTオイルとは何かについては以下の記事をご覧頂ければと思います。

オイルMCTオイルダイエットにありがちな誤解【MCTオイルの嘘と真実、糖質制限との関係性】

糖質制限のお供として有用なMCTオイルですが、原材料によって以下のような二種類に分類できます。

  • ココナッツ由来
  • パーム由来

これがどういったことを意味するのか、詳しく説明していきます。

ココナッツ由来

その名の通り、ココナッツ(ココヤシの種子)を原料とするMCTオイルです。

ココナッツ由来の油といえばココナッツオイルですが、ココナッツ由来のMCTオイルはココナッツオイルの中からさらにMCT(中鎖脂肪酸)だけを抽出したものと言えます。

ココナッツオイルに含まれるMCTは約6割程度ですが、MCTオイルはその名の通り100%MCTとなっています。

このタイプはパーム由来のものと比較して原材料の希少性によって割高である場合が多いですね。

パーム由来

パーム由来とは、正確にはパーム核(アブラヤシの種子)由来のMCTオイルを指します。

誤解されがちですが、アブラヤシの果肉を原料とする「パーム油」とアブラヤシの種子を原料とする「パーム核油」は別物です。

パーム核油はココナッツオイルと近い性質を持っていますが、パーム油は全く異なる性質を持っており、成分の主体は長鎖脂肪酸です。

パーム核油のMCTだけを抽出したものがパーム由来のMCTオイルと言われるものと言えます。

価格差

ココナッツ由来とパーム由来では一般的にココナッツ由来の方が割高となっています。

これは、ココナッツオイルとパーム核油の希少性の差がそのまま価格に反映されている形となっていますね。

価格が高い=高品質という印象を持ちがちだと思いますが、MCTオイルにおけるココナッツ由来とパーム由来の価格差とは、原材料にかかる費用の差と見るのが妥当でしょう。

原料による違いは?

同じMCTオイルでも原料によって違いがあるのか否かですが、MCTオイルの製造メーカーは以下のような見解を示しています。

Q:パーム由来とココナッツ由来のMCTオイルはどのような違いがありますか?

A:MCTオイルを100%に精製した場合、物質的には違いがあるとは考えられません。

精製度が低い場合は、MCTオイル以外の成分が由来原料によって異なりますので、パーム由来かココナッツ由来かで、香り等に影響が出る場合があります。

https://www.asahi-chemical.com/sp/FAQ.html

このように、製造メーカーの見解としては「100%に精製したMCTオイルであればココナッツ由来とパーム由来の違いというものは物質的には存在しない」という事のようです。

こういった点を考慮した場合、基本的にはココナッツ由来に拘る必要はないようです。

重要なのはメーカーの信頼度

ココナッツ由来かパーム由来かという問題よりも重要なのは、メーカーに対する信頼度でしょう。

先ほどの製造メーカーの見解にもあるように、あくまでもしっかりと精製されている事が条件であり、そういった点で信頼できるメーカーの製品である事が何よりも重要です。

例えば商品説明としてMCT100%のオイルとしているのに実は不純物が混入しているようなケースも、信頼度の低いメーカーのものであれば無いとも言い切れません。

そう考えてみた場合、安心を買うために多少割高である事を受け入れるのであれば、「ココナッツ由来100%」という要素よりも「信頼できるメーカー品」という点にこそお金を払うべきではないでしょうか。

その場合、やはり日本におけるMCTオイルの販売実績として群を抜いていると言っても良い「仙台勝山館」の商品を選択するというのは、少々割高であっても悪くないお金の使い方だと思います。

こちらはココナッツ由来100%のMCTオイルです。

対してこちらはパーム由来のMCTオイルとなっており、その分お手頃価格となっています。

他にも大手食品メーカーの安心感を買うという意味では「日清オイリオ」の商品を選ぶというのもアリと言えばアリでしょうが、流石にかなり割高となってしまいますね。

MCTオイルの種類 まとめ

  • MCTオイルは原材料によって二つに分類できる
  • ココナッツ由来はココナッツオイル内のMCTだけを抽出したもの
  • パーム由来はパーム核油内のMCTだけを抽出したもの
  • ココナッツ由来とパーム由来に物質的な違いは無い(100%精製されている場合)
  • 重要なのはココナッツ由来かパーム由来かよりもメーカーの信頼度

現時点での認識としては、ココナッツ由来とパーム由来の違いによる品質の優劣といったものは確認できませんでした。

とすると、基本的には安価に手に入るパーム由来のものを購入するのが賢い選択と言えるかも知れません。

しかし何よりも重要なのはメーカーへの信頼度ですから、メーカー的な信頼度が未知数であるような所の製品を安く購入するよりも、信頼度の高いメーカーのものを多少割高であっても選択した方が、結果的には満足度の高いMCT生活を送れるのではないでしょうか。

MCTオイル+糖質制限を実践して、健康的な食生活を送りましょう。