糖質制限をしている人の中には、お酒が大好きだという方も少なくない事でしょう。
蒸留酒なら糖質を気にせず飲める事も糖質制限を苦なく続けられる大きな要因ですよね。
とは言えやはり醸造酒、特にビールも飲みたい・・・といった願望が強い人も多いのではないでしょうか。
そんな人にとっては非常に大きな朗報です。
なんと、糖質ゼロのビールがついに登場しました!
キリン一番搾り糖質ゼロ
これまで糖質ゼロの発泡酒というものは存在していましたが、正真正銘のビールで糖質ゼロを実現したのは日本初なんだそうです。
このように、見事に糖質ゼロを実現しています。
と言っても、栄養成分表示のルール上では100mlあたり0.5g未満の含有量であれば0g表記しても良いという事になっていますから、厳密に全く糖質が含まれていないわけではありません。
とは言え100mlあたり0.5g以下であれば糖質制限を実践している身からしても誤差の範囲内と言って差し支えないでしょう。
アルコール度数は一般的なビールに比べると若干低めの4%ですから、そういった点でも健康に気を配る人にとってありがたいビールと言えるんじゃないでしょうか。
どうやって糖質ゼロを実現?
ビールで糖質ゼロを実現するのは非常に困難な事のようです。
ビールは麦芽が多いためにビールならではのおいしさが生まれるわけですが、同時に含まれる糖質量が多く、ビールという定義で糖質ゼロにすることが難しいです。
そのため、おいしさを担保しながら糖質をゼロにするというのは至難の技でしたが、5年以上の期間を費やし、350回以上もの試験醸造を繰り返すことで遂に、”ビールで糖質ゼロ”を実現しました。
https://www.kirin.co.jp/products/beer/ichiban/toshitsuzero/
麦芽の多さがビールの美味しさに寄与しているのですが、その麦芽が糖質量の原因となっているという事で、たしかにこれは糖質ゼロビールを実現するのが困難であるのも頷ける話です。
そういった二律背反的な課題をキリンは以下のような点に注目する事で見事に克服したようです。
詳細はわかりませんが、恐らくは比較的低糖質な麦芽を使う事、そして一番搾り麦汁をふんだんに活用する事でビールとして定義できる下限の麦芽量でありながら確りとビールとしての風味を備えたものを作り出す事に成功したのでしょう。
そもそもビールと発泡酒の違いとは?
ビールと発泡酒、さらには第三のビールの違いって何だかご存知でしょうか?
厳密な定義をし始めると話がややこしくなるので割愛しますが、一般的な意味での分類を一言で表現するなら「麦芽比率の違い」です。
麦芽比率 | |
---|---|
ビール | 50%以上 |
発泡酒 | 50%未満 |
第三のビール | 0% |
一般的に販売されている発泡酒というものは麦芽比率が25%未満のものが多いようです。
さらに言えば麦芽比率50%以上の発泡酒というものも存在していますが、市場のなかでは少数派となっています。
上の表では麦芽比率をビールと発泡酒の違いとして定義していますが、厳密には麦芽比率以外にも含まれている原材料による違いという分類もあります。ビールは使える原材料というものが明確に決まっているので、そこで定義されている原材料以外のものを使っている場合には麦芽比率が50%以上であっても発泡酒として扱われます。
これは麦芽比率(50%以上・25%以上50%未満・25%未満・0%)によって税率が変化するので、麦芽比率が低い方が安く商品を提供できるためです。
一般的にビールよりも発泡酒、発泡酒よりも第三のビールの方が安いイメージがあると思いますが、これはかけられる酒税比率による違いなんです。
実際の味わいは?
実際に飲んでみると、これが驚くほど美味しい!
正直な所、飲む前はもっと味気ないものを想像していたんですが…全く持って完全にビールです。
もちろん”コク”という点では、その他多くのビールに軍配が上がるでしょう。
しかし裏を返せば非常にサッパリとした飲み口であり、それでありながらしっかりとビールの旨味を感じる事が出来ます。
いやホントに、想像よりも遥かに・・・非常に美味しいビールですよコレは。
ビールの味が苦手な人にも非常にお勧め
このビールは良い意味でビールの持つ飲みにくさのようなものが非常に軽減されているので、ビールが苦手だという方でも飲みやすい味わいに仕上がっていると思います。
分かりやすく言えば、アサヒスーパードライをさらにサッパリと仕上げたような感じ…とでも言えば伝わるでしょうか?
この味わいは是非、ビールが苦手な方にも試して頂きたいですね。
発泡酒や第三のビールによくある”雑味”が全くない
発泡酒や第三のビールを飲むと得てして何か引っかかる味を感じてしまう事があり、そういった雑味がどうにも苦手だと言う方も多いと思います。
それに比べてこの糖質ゼロビールは、糖質ゼロでありながら雑味の無いビールを実現している点が非常に素晴らしいと感じます。
糖質ゼロという点を抜きにしても非常に美味しいビール
糖質ゼロでビールが楽しめる・・・これだけで大きな価値があるので、「多少味わいに不満がある点には目を瞑ろう」と覚悟した上で手にしたこのビールですが、率直に言って「糖質ゼロ関係なしに非常に美味しいビール」です。
特にアッサリした飲み口のビールが好きな方であれば、「糖質ゼロ抜きにしてもコレが飲みたい」と思えるぐらいのクオリティーを備えていると思います。
ビールの常識を覆した「キリン一番搾り糖質ゼロ」
この商品がビール業界に与えるインパクトは極めて絶大でしょう。
少なくとも発泡酒ブームに匹敵するレベルの「糖質ゼロビールブーム」が今後到来する事は確実ではないかと思います。
ビールのファンは多いワケですが、近年は「ビール=太る」というイメージが先行してしまった事も手伝ってやや厳しい状況に陥っていたと思われます。
しかしやはりビールというのは酒類の中でも一番人気である事は揺るぎないと思われますので、糖質の問題さえクリアできれば十分すぎる需用がある事は想像に難くありません。
この商品を皮切りに、ビールの大逆襲が間違いなく始まる・・・そんな予感をヒシヒシと感じられる素晴らしい糖質ゼロビールでした。
©Kirin Holdings Company.